# GROWI v7.2.x へのアップグレード

システムのアップグレード前に、以下の環境変数をセットしているかどうかを確認してください。環境変数の詳細についてはこちらのページを参照してください。

• LOCAL_STRATEGY_ENABLED
• SAML_ENABLED

上記の環境変数をセットしていない場合、今回の変更の影響はありません。

上記の環境変数をセットしている場合は以下に進んでください。

1. プライベートブラウザ等で /login にアクセスし、ID/Pass 認証および SAML 認証の有効・無効状態と、期待する有効・無効状態が一致しているかどうかを確認してください。
2. 一致している場合は今回の変更の影響はありません。
3. 一致していない場合は、以下のいずれかの措置を執ってください。
   1. DB の値を優先させる (推奨)
      1. 管理画面の「セキュリティ設定」ページへ遷移し、ON/OFF を切り替えてデータベースに正しい有効・無効状態を保存
      2. 環境変数 LOCAL_STRATEGY_ENABLED および SAML_ENABLED を削除
      3. サーバーを再起動
   2. 環境変数の値を優先させる
      1. データベースの configs collection から、key: 'security:passport-local:isEnabled' であるドキュメントと key: 'security:passport-saml:isEnabled' であるドキュメントを削除
      2. サーバーを再起動

# [廃止] 一部の環境変数の廃止

• 環境変数 FILE_UPLOAD_DISABLED は廃止されました
  • 役割: ファイルアップロード機能を無効にする
  • 代替手段: FILE_UPLOAD=none をセットすることでファイルアップロード機能を無効化できます
• 環境変数 DISABLE_LINK_SHARING は廃止されました
  • 役割: シェアリンク機能を無効にする
  • 代替手段: 管理画面の「セキュリティ設定」から、シェアリンク機能を無効化できます

# [新機能] OpenTelemetry のサポート (ベータ)

GROWI v7.2.0 で、OpenTelemetry コレクターに対しテレメトリデータを送信する機能がベータ版として追加されました。 このデータ収集により、問題の早期発見、パフォーマンスの最適化、UI 改善の実現が可能になります。 そして、この機能を通じて、GROWI の進化を支える貴重なデータ提供者として、このオープンソースソフトウェアに貢献できます。

本機能はベータ版のため、デフォルトでは無効化されています。有効化すると、GROWI, Inc. (opens new window) が提供する安全な分析基盤にデータが送信され、GROWI の継続的な改善プログラムに参加できます。 将来的なバージョンでは、送信データに関してより厳密な匿名化処理の実装を進めており、開発チームの品質基準を満たした段階で本機能をデフォルトで有効化する予定です。

組織独自の分析ニーズにも対応できるよう、OpenTelemetry コレクターの送信先を管理者側のサーバーに設定することも可能です。

GROWI の更なる改善のため、テレメトリー機能開発初期の段階からのフィードバックを歓迎しています。 ご協力いただける場合は、ぜひこの改善プログラムへご参加ください。

詳しくは テレメトリー をご覧ください。

• GROWI AI 機能を有効化しているか
  • Vector Store の初期化は行ったか
• 認証機構として、ID/Pass または SAML 方式を利用しているか
  • 以下の環境変数を設定しているシステムか
    • LOCAL_STRATEGY_ENABLED
    • SAML_ENABLED
• 以下の廃止される環境変数を設定しているシステムか
  • FILE_UPLOAD_DISABLED
  • DISABLE_LINK_SHARING