# CentOS
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# 概要
この章ではCentOS 7にGROWIをインストールする方法を紹介します。CentOS 6は現在未検証です。
セットアップに必要となるソフトウェアは以下の通りです。
- node.js 8.x (DO NOT USE 9.x)
- npm 6.x
- yarn
- MongoDB 3.x
- (Optional) Elasticsearch 5.x
- (Optional) systemd
- (Optional) Apache or nginx
Optional となっているものは必須ではありません。ただし、本項ではこれら全てを利用し、全文検索できる GROWI を Apache or nginx でリバースプロキシする環境を構築し、systemd でホストと同時に起動させる方法を説明します。
# node.js 8.x & npm のインストール
# NodeSource repository を利用する
https://rpm.nodesource.com/ (opens new window)からNode.js のインストールスクリプトを取得します。作業ディレクトリはホームディレクトリです。
$ cd ~
$ curl -sL https://rpm.nodesource.com/setup_8.x -o nodesource_setup.sh
取得したスクリプトを実行します。
$ sudo bash nodesource_setup.sh
これにより yum
経由で node.js が取得できるようになったので、 yum
コマンドでインストールを行います。
$ sudo yum install -y nodejs
GROWI では yarn を用いたパッケージインストールを利用するため、ここで yarn
コマンドをインストールしておきます。
$ curl -sL https://dl.yarnpkg.com/rpm/yarn.repo | sudo tee /etc/yum.repos.d/yarn.repo
$ sudo yum install -y yarn
Node.js, npm, yarn のインストールが完了したら、インストールしたバージョンを確認しましょう。
$ node -v
v8.15.1
$ npm -v
6.4.1
$ yarn -v
1.15.2
# Elasticsearch
# インストール
公式ページ (opens new window) に従い、インストールを進めます。 ここでは Elasticsearch 5.x をインストールするために若干の修正をしています。
WARNING
このドキュメントは古くなっています。現在の GROWI がサポートする Elasticsearch の最新版は 6.x 系です (2019年05月時点)
まず、 Elasticsearch を実行できるように JDK8 をインストールします。
$ sudo yum install java-1.8.0-openjdk
パッケージをインストールするために、Elasticsearch レポジトリの GPG キーを追加します。
$ sudo rpm --import https://artifacts.elastic.co/GPG-KEY-elasticsearch
Elasticsearch のレポジトリを追加します。以下の内容を/etc/yum.repos.d/elasticsearch.repo
に書き込みます。
[elasticsearch-5.x]
name=Elasticsearch repository for 5.x packages
baseurl=https://artifacts.elastic.co/packages/5.x/yum
gpgcheck=1
gpgkey=https://artifacts.elastic.co/GPG-KEY-elasticsearch
enabled=1
autorefresh=1
type=rpm-md
これで、yum 経由で Elasticsearch がインストールできるようになったため、インストールを行います。
$ sudo yum install -y elasticsearch
インストールが完了したら、Elasticsearch に割り当てるメモリを調整します。メモリの割り当ては個人ユースであれば 256MB で十分です。チーム規模、ページの量に応じて変更してください。
$ sudo vim /etc/elasticsearch/jvm.options
# 編集前
-Xms2g
-Xmx2g
# 編集後
-Xms256m
-Xmx256m
インストールが完了したら、 パッケージのバージョンを確認します。
$ yum list installed | grep elasticsearch
elasticsearch.noarch 5.6.16-1 @elasticsearch-5.x
systemctl
コマンドを使って、Elasticsearch を起動します。
$ sudo systemctl start elasticsearch
elsticsearch の自動起動設定を有効化します。
$ sudo systemctl enable elasticsearch
正常に起動しているか確認します。
$ sudo systemctl status elasticsearch
# GROWI に必要な Elasticsearch プラグインのインストール
以下の Elasticsearch plugin をインストールします。
まずは、Elasticsearch plugin をインストールするために利用するコマンドを検索します。
$ rpm -ql elasticsearch | grep bin | grep plugin
/usr/share/elasticsearch/bin/elasticsearch-plugin
上記で出力されたコマンドを利用して、 analysis-kuromoji plugin と analysis-icu plugin をインストールします。
# analysis-kuromoji のインストール
$ sudo /usr/share/elasticsearch/bin/elasticsearch-plugin install analysis-kuromoji
# analysis-icu plugin のインストール
$ sudo /usr/share/elasticsearch/bin/elasticsearch-plugin install analysis-icu
# MongoDB
# インストール
公式ページ (opens new window) に従ってインストールを実施します。 バージョンは、MongoDB 3.6 です。
レポジトリを追加します。 /etc/yum.repos.d/mongodb-org-3.6.repo
を作成し、以下の内容を書き込みます。
[mongodb-org-3.6]
name=MongoDB Repository
baseurl=https://repo.mongodb.org/yum/redhat/$releasever/mongodb-org/3.6/x86_64/
gpgcheck=1
enabled=1
gpgkey=https://www.mongodb.org/static/pgp/server-3.6.asc
これで、yum 経由で MongoDB がインストールできるようになったため、インストールを行います。
$ sudo yum install -y mongodb-org
インストールが完了したら、 パッケージのバージョンを確認します。
$ yum list installed | grep mongodb
mongodb-org.x86_64 3.6.11-1.el7 @mongodb-org-3.6
mongodb-org-mongos.x86_64 3.6.11-1.el7 @mongodb-org-3.6
mongodb-org-server.x86_64 3.6.11-1.el7 @mongodb-org-3.6
mongodb-org-shell.x86_64 3.6.11-1.el7 @mongodb-org-3.6
mongodb-org-tools.x86_64 3.6.11-1.el7 @mongodb-org-3.6
systemctl
コマンドを使って、MongoDB を起動します。
$ sudo systemctl start mongod
MongoDB の自動起動設定を有効化します。
$ sudo systemctl enable mongod
正常に起動しているか確認します。
$ sudo systemctl status mongod
# GROWI
# インストール
https://github.com/weseek/growi (opens new window) からソースコードを取得し、https://github.com/weseek/growi/releases (opens new window) にて、最新の安定版のバージョンを確認します。
ここでは /opt/growi
配下にインストールする手順を記載しています。
$ sudo mkdir -p /opt/
$ cd /opt/
$ sudo git clone https://github.com/weseek/growi /opt/growi
$ cd /opt/growi
# タグの確認
$ sudo git tag -l
...
v3.3.7
v3.3.8
v3.3.9
v3.4.0
v3.4.1
v3.4.2
...
# RC がついていない最新版を利用
$ sudo git checkout -b v3.4.2 refs/tags/v3.4.2
ソースコードを clone した後に、yarn
コマンドを利用して、 GROWI に必要なパッケージをインストールします。
$ cd /opt/growi
$ sudo yarn
# 起動確認
パッケージのインストールが完了したら、起動確認を行います。
ここでは MongoDB と Elasticsearch が同一ホストで稼働していることを前提としています。
MONGO_URI
と ELASTICSEARCH_URI
は環境に合わせて適宜書き換えてください。
$ sudo \
MONGO_URI=mongodb://localhost:27017/growi \
ELASTICSEARCH_URI=http://localhost:9200/growi \
npm start
...
# 以下のメッセージが表示されるまでしばらく待つ
> growi@3.1.9 server:prod /opt/growi
> env-cmd config/env.prod.js node app.js
http://<hostname or ip address>:3000/
にアクセスし、初回セットアップ画面が表示されることを確認します。
# systemd による自動起動の設定
「systemd による自動起動」を参照してください。
# リバースプロキシの設定
ここでは、起動した GROWI に対してリバースプロキシを行うための設定例を記載します。
# Apache
# インストール
$ sudo yum install httpd
# リバースプロキシの設定例
ここではリバースプロキシに関する箇所を抜粋して記載しています。
<IfModule mod_ssl.c>
<VirtualHost _default_:443>
...
###
# reverse proxy to crowi
# Header に Host: example.com を追加するため
ProxyPreserveHost On
# HTTPS利用時: Header に x-forwarded-proto: https を追加するため
RequestHeader set x-forwarded-proto 'https'
# Apache では static assets で 304 が返らないことがあるので ETag を無効化する
<ifModule mod_headers.c>
Header unset ETag
</ifModule>
FileETag None
# socket.io の path を rewrite する
RewriteEngine On
RewriteCond %{REQUEST_URI} ^/socket.io [NC]
RewriteCond %{QUERY_STRING} transport=websocket [NC]
RewriteRule /(.*) ws://localhost:3000/$1 [P,L]
ProxyPass / http://localhost:3000/
ProxyPassReverse / http://localhost:3000/
...
</VirtualHost>
</IfModule>
# 自動起動の設定
$ sudo systemctl enable httpd
# Nginx のインストールと設定
# インストール
nginx のレポジトリを追加します。/etc/yum.repos.d/nginx.repo
を作成し、以下の内容を書き込みます。
[nginx]
name=nginx repo
baseurl=http://nginx.org/packages/centos/$releasever/$basearch/
gpgcheck=0
enabled=1
これで、yum 経由で nginx がインストールできるようになったため、インストールを行います。
$ sudo yum install -y nginx
# リバースプロキシの設定例
/etc/nginx/conf.d/growi.conf
のようなファイルを作成し、設定を書き込みます。
ここでは HTTPS を利用する設定例を記載しています。 <server> など<>で囲まれている箇所は、適宜環境に合わせて設定してください。
upstream growi {
server localhost:3000;
}
map $http_upgrade $connection_upgrade {
default Upgrade;
'' close;
}
server {
listen 443 ssl spdy;
server_name <server>;
ssl_certificate <cert_file>;
ssl_certificate_key <key_file>;
location / {
proxy_set_header Host $host;
proxy_set_header X-Forwarded-Proto $scheme;
proxy_set_header X-Forwarded-Port $server_port;
proxy_set_header X-Forwarded-For $proxy_add_x_forwarded_for;
proxy_pass http://growi;
proxy_http_version 1.1;
proxy_set_header Upgrade $http_upgrade;
proxy_set_header Connection $connection_upgrade;
proxy_read_timeout 900s;
}
}
server {
listen 80;
server_name <server>;
return 301 https://$server_name$request_uri;
}
# 自動起動の設定
$ sudo systemctl enable nginx