LDAP 連携

概要

LDAP サーバーを登録することで、LDAP によるログインが可能となります。

LDAP サーバー設定

  1. 管理画面のセキュリティ設定ページ(/admin/security)にアクセスし、認証機構設定の LDAP タグを開きます。
  2. 「Use LDAP」を ON にし、必要事項を入力します。
  • サーバ URL: ldaps://ホスト:ポート/BaseDN というフォーマットで入力します。
    • スキーマは ldap or ldaps
    • ポートは省略可
  • Bind モード: LDAP サーバーに接続してユーザー検索する際の挙動を選べます。
    • Manager Bind: あらかじめ特定の DN を設定しておき、それを用いて LDAP ユーザーを検索するモード。uid=admin などに権限がある場合はこちらを選択してください。
    • User Bind: GROWI のログインフォームに入力したユーザー名から動的に DN を作成し、それを用いて LDAP ユーザーを検索するモード。
  • Bind DN
    • ディレクトリサービスに認証する際のアカウント DN を入力してください。
    • User Bind にて、ログイン時に入力されるユーザー名を使用するには{{username}}の形式を使用してください。
      • 例: uid={{username}},dc=example,dc=com
  • Bind DN パスワード
    • Manager Bind の場合のみ、使用するパスワードを入力してください。(注: MongoDB 内には当該 DN の平文パスワードが保存されます)
    • User Bind の場合は、ログイン時のパスワードが使用されます。
  • 検索フィルター
    • 検索フィルターを用いると、認証されるユーザーを一意に決定させることができます。
    • ログイン時のユーザー名を使用するには {{username}} の形式を使用してください。
    • 空欄の場合は (uid={{username}}) が使用されます。
    • 例1: (uid={{username}})
      • ログインフォームに入力したユーザー名が uid 属性と一致する LDAP ユーザーをピックアップ
    • 例2: (|(uid={{username}})(mail={{username}}))
      • ログインフォームに入力したユーザー名が uid 属性または mail 属性と一致する LDAP ユーザーをピックアップ
    • 例3: (&(uid={{username}})(memberOf=cn=manager,ou=group,dc=example,dc=com))
      • アクセス可能なユーザーを絞る
  1. 設定が反映されているか確認します。
  • ログアウトし、ログイン画面(/login)にアクセスします。
  • LDAP に登録されているアカウントでログインできれば設定完了です。

Attribute Mapping (オプション)

LDAP アカウントをもとに GROWI アカウントを新規作成する際に、GROWI アカウントの以下の情報に対して LDAP アカウントのどの値( uid, cn 等)を紐づけるか指定できます。

  • username: デフォルトでは LDAP アカウントの uid が適用されます。
  • Mail: デフォルトでは LDAP アカウントの mail が適用されます。
  • Name: 未指定の場合 Name は空欄になります。

新規にログインしたユーザーの username が一致するローカルアカウントが存在する際に自動で紐付けたい場合は 新規ログイン時、username が一致したローカルアカウントが存在した場合は自動的に紐付ける にチェックを入れてください。(注: username の一致を以て同一ユーザーであるとみなすので、セキュリティに注意してください)

グループ検索フィルター(オプション)

指定した条件を満たす posixGroup が存在した場合のみログインできるようにします。この機能を有効にする場合は、セキュリティ設定ページの認証機構設定の LDAP タグにて、以下の値を設定してください。

  • グループ検索ベース DN: グループを検索する際にベース DN として扱われる DN 例: ou=group,dc=example,dc=com
  • グループ検索フィルター: グループフィルターに用いるクエリです。このクエリにヒットするグループがあった時のみ、LDAP でのログインが成功します。ログイン対象ユーザーオブジェクトのプロパティーで置換する場合は {{dn}} を用いてください。 例: (&(cn=group1)(memberUid={{dn}})) とすると cn=group1 と、ユーザーの uid を含む memberUid を持つグループにヒットします(ユーザーの DN プロパティー がデフォルトの uid から変更されていない場合)
  • ユーザーの DN プロパティー: グループ検索フィルター内の {{dn}} に置換される、ユーザーオブジェクトのプロパティー デフォルト: uid