# GROWI v7.5.x へのアップグレード
GROWI v7.5 では、AI 連携を拡張するための API 基盤 /ai-tools を新設し、同時多人数編集における他ユーザー認識のためのアイコン表示を強化しました。
# 目次
# 利用者向け
# [新機能] AI 向け API /ai-tools の搭載
外部の AI エージェントから GROWI を更に便利に使うための API エンドポイント群 /ai-tools を新たに追加しました。
第一弾として、ページの内容をもとにページ保存先パスの候補を返す API を実装しています。 これにより、ページ新規作成時に AI が適切な配置先をサジェストすることが可能になりました。
今後の GROWI AI 関連機能はもちろん、外部の AI エージェントから利用できる機能群はこの API 基盤の上に段階的に追加されていく予定です。
# [新機能] 同時多人数編集でのカーソル位置にアバターを表示
同じページを同時に編集している他ユーザーのカーソル位置に、アバターが表示されるようになりました。 誰がどこを編集しているかがひと目で把握できます。
- エディタ上で他ユーザーのキャレット付近にアバターを表示します
- エディタの表示領域外で編集している他ユーザーについては、エディタ端にインジケータを表示します
- インジケータ上のアバターをクリックすると、当該ユーザーが編集している箇所までスクロールします
# [新機能] エディタでの Emacs markdown-mode キーバインディング対応
エディタのキーバインディングモードに Emacs を選択した際、Emacs markdown-mode (opens new window) 相当のキーバインドが利用できるようになりました。
v7.4 系までの実装で一部動作しなくなっていたキーバインドを修正したうえで、markdown-mode に準拠したキーバインドを追加しています。
# [改善] アンカータグ付きリンクへのスクロールの改善
/ページへのパス#アンカータグ といったリンクからページにアクセスした際、#アンカータグ 位置にスクロールしないことがある挙動を改善しました。
遅延描画される要素(コードブロックやプラグイン描画など)の描画完了後に再スクロールする処理を追加しています。
WARNING
全事象を完全に解決するものではないのでご了承ください。
# 管理者向け
# [セキュリティ] 公式 Docker イメージのベースイメージを変更
公式 GROWI Docker イメージのベースイメージを Docker Hardened Images (DHI) (opens new window) に変更しました。 同梱パッケージが最小化されることで、コンテナとして運用する際の攻撃面(attack surface)が削減され、より安全に GROWI を運用できるようになります。
一方で、DHI はシェル(sh, bash)やパッケージマネージャーを含まない最小構成のイメージです。
従来のように docker exec でコンテナ内部に入って対話的にデバッグするような運用は行えなくなります。
WARNING
公式 Docker イメージをベースとして独自のカスタマイズ(追加パッケージのインストール、独自のエントリポイント、コンテナ内のシェル操作を前提とした運用手順など)をしている場合は、v7.5.x へのアップグレード前に運用上の影響がないかをご確認ください。
# [仕様変更] S3 アップロード方式の変更
# 経緯
従来、S3 へのファイルアップロードには単一の PutObject オペレーションを利用していましたが、v7.5 以降でマルチパートアップロード方式を採用することとなりました。
# 変更内容
| バージョン | S3 アップロード方式 |
|---|---|
| v7.4.x 以前 | 単一の PutObject オペレーション |
| v7.5.x 以降 | マルチパートアップロード (5MB 以下の場合は PutObject にフォールバック) |
# 対応
IAM ポリシーに s3:AbortMultipartUpload 権限を追加してください。
TIP
CreateMultipartUpload、CompleteMultipartUpload、UploadPart は IAM 上 s3:PutObject に含まれるため、追加が必要なのは s3:AbortMultipartUpload のみです。
# [新機能] 監査ログの一括エクスポート
管理画面の監査ログビューから、監査ログを一括でエクスポートできる機能を追加しました。 監査ログの保管・外部ツールでの分析といった用途に活用できます。
- 管理画面 > 監査ログ から、フィルタ条件を指定したうえでエクスポートを実行できます
- エクスポートダイアログには現在のフィルタ条件の値が自動で引き継がれるため、画面で確認している範囲をそのままエクスポートできます
# アップグレード前にチェックすべきこと
- S3 互換オブジェクトストレージを利用しているか
- IAM ポリシーに
s3:AbortMultipartUpload権限を追加したか
- IAM ポリシーに
- 公式の GROWI Docker イメージを利用しているか
- コンテナ内でのシェル操作や追加パッケージのインストールに依存した運用をしていないか
- 独自のエントリポイントや派生イメージを利用している場合、Docker Hardened Images 上で動作することを確認したか